前回の記事で、海外就活にあたっての私の当時のスペック、利用していた就活サイト、重要だと思ったポイントを大まかに書きました。
今回は、各重要だと思ったポイントについて、より具体的に説明したいと思います。
内定をもらうために重要だと思うこと
内定をもらうために重要だと思ったことは以前もあげたように、以下の5つのポイントだと思っています。
- CV・Cover Letterの質を上げる
- 自分に関する説明は全て英語のスクリプトを作成する
- せめてCVに書いたことは英語で説明できるようにしておく
- 自分が何故相手の会社にとって必要かを説明できるようにしておく
- 自信
これらは、どれも日本での就活の時のように当たり前にやることです。
強いて言えば「英語で伝える必要がある」のですが、恐らく日本語で同じことができないと英語で戦うことは無理だと思っています。
CV・Cover Letterの質を上げる
これは、当然なんですが、ファーストステップとしてかなり重要です。
結局CV・Cover Letter次第では会うことすらできないので、ここにできる限り重要な情報を盛り込む必要があります。含む内容については、Indeed等の転職サイトや個人のブログなどググれば数多に例が存在するので割愛しますが、ポイントは、自分が採用担当で毎日数百とCV・Cover Letterを確認しているとして、印象に残るかどうか?だと思ってます。
昔、ハガキを送って、映画の試写会に応募すると言うのがあったと思いますが、これに似ていると思っていて、ハガキであれば、折り目を大きくつけたものを送ったり、分厚くしたり、淵をマーカーで塗って色をつけたりと他のハガキから一目で目立つように工夫をしていたと思います。
同じようにCV・Cover Letterもコンビニでよく売られている日本の白黒の履歴書ではなく、デザインに少しだけ凝ってみることをおススメします。これについては、採用担当に確認したことがあるわけではないのですが、私が採用担当だったら、こちらの目線にたって中を読んでみようと思う他とは違う工夫をしている人を雇いたいと思います。
ちなみに当時利用していたものは、以下のような感じです。
Cover Letterについては、上記のようなものを雛形にして、役職名、会社名だけ変更して使い回しができるものを準備しておくことをオススメします。また、デザインについては、どんなサイトでもいいと思いますが、私はCanvaを使いました。無料なのと、テンプレート素材が大量にあるので、自分独自のものが作れて良いです。
また、どんな内容を盛り込むかについては、Indeedの記事が動画付きでよくまとめてあるので、いろいろ見てみるといいと思います。(これとか)
最後に、CV・Cover letterについては、ネイティブの人に文法や言い回しがおかしくないかだけ見てもらうことをオススメします。私の場合は、AirbnbのホストがたまたまAWSのエンジニアだったので、お願いして見てもらいました。
自分に関する説明は全て英語のスクリプトを作成する
コロナの影響によるオンライン面接ならでは、になるんですが、CVに書いていることや自分が言いたいことなどは全て英語に書き出して、ノートなど面接時に確認できる場所に置いておくことをオススメします。私の場合は、画面の半分をスクリプトにして、質問に応じて読んだりしていました。特に、就活を始めたばかりの時は、伝える内容すらぶっ飛んだりしていたので、これにはだいぶ助けられました。
相手も一々指摘してくることはないので、練習も兼ねて、一度全部英語に書き出す作業は有益だと思います。面接の練習はそれを暗記するだけでも英語力がだいぶ上がります。当たり前ですが、自分のことをビジネス的な観点で英語で説明できるようになるので、入社後も自分の簡単なバックグランドを説明する機会はたくさんあり、暗記してしまうことは、就職後もだいぶ役に立ちました。
結局は、その場で英文を作るという作業に思考を持っていかれてしまうと、質問の意味がよく分からなかった時や、その他の考えて解答する必要がある質問の時にパニクる可能性があるので、覚えられるものは先に覚えてしまいましょう。
オンラインで面接できるならいいと思いますが、オフラインでの面接が必要なのであれば、なおさら覚えておくことをオススメします。
せめてCVに書いたことは英語で説明できるようにしておく
面接で必ず最初に聞かれる質問が「Tell me about yourself(簡単に自己紹介してよ)」です。この答えの中にこれまでの経歴の中で特に押したいを含みつつ、1分くらいで自己紹介をする必要があります。
強いていうならば、この時にJob Descriptionを満たしながら伝えると、良いです。
例えば、JDに「AWSの運用経験2年」とか書かれているのであれば、「AWS上でAtlassian製品を提供するクラウドサービスを3年間担当していました」とかで伝える事です。基本的には、JDを全て満たすことは前提になるので、最初の1分できちんとCVにのせていることが、JDの項目をクリアしていることを説明できるといいと思っています。
ここについても、事前に英作文を作り込んでしまって暗記しておくことをオススメします。よく覚えてしまうとそれ以外について対応できなくなるのではないかという質問を受けますが、覚えずに結局どの質問にも答えられないという状況を作るよりは、自分の強みやJDに関係することはせめてしっかりと伝えられる方が、間違いなく面接の印象はいいと思います。やるべきことはできるという印象は少なくとも与えられるからです。
自分が何故相手の会社にとって必要かを説明できるようにしておく
これは、直接面接の時に聞かれることもありますが、要は自分の強みの活かし方を理解しているかどうかだと思ってます。エンジニアであれば、「技術的にこういうことが自分は出来て、あなたの会社の求めているスキルセットとマッチしているから」とかでもいいですが、技術的な話でなくても、「新しいものが好きで常に新しいこと学んでいるので、その時のトレンドをチームに届けることができる」とかでもいいと思ってます。
これを説明できないといけない理由は、同じスキルセットの人が応募していた時にここで選ばれることになるからです。スキルセット以外で自分と働きたいと思ってもらう必要があります。
自信
最後は根性論ですが、自信です。
英語の面接で難しいのは、英語に自信がないために自信なさげになってしまうことです。スキルセット的に問題ないはずなのに、伝えるべきことを伝えられず、また自信なさそうにしている人が自分の会社で活躍してくれると思いますか?
たぶん、そんな印象持てないですよね。
ハッタリでも自信を持つために、最低限上に並べた準備はしておくことを強くオススメします。暗記でいいので自分の言うべきことだけでも英語で言えるようにしておくと、少なくとも面接の土台には乗るのではないでしょうか。
最終的な結果
私の場合は、とにかく上記を徹底してやりました。
幸い5社くらいは実際に面接する機会があったので、その中で想定質問も溜めつつ、その回答を次回準備しておき、少なくとも面接前に5回くらいは全て声に出して読んでいました。それもあってか、最終的にはMobi2Goと言う会社でのDevOps Engineer職とEIMSというBDR職の内定をもらえました。
給料的にもNZではいい方であり、仕事内容もキャリア的にはどちらもさらに挑戦できるような仕事内容だったのでどちらにするかとても悩みました。
また、どちらも口上ではありますが、オファー時にワークビザのサポートも出来る旨言ってもらえました。
最終的には、せっかく違う国に来て挑戦することにしたので、エンジニアではなくBDRにチャレンジしてみることにし、EIMSという会社に入社しています。
幸いコロナの影響もあり、会社は急成長しており環境としては申し分ないと思っています。
数人の相談に乗って思ったこと
さて、EIMSでは大量に日本人を募集しており、社員のリファラル(紹介)による採用もしていたので、私もFacebookのNZ在住の日本人グループなどに投げて募集をかけてみました。数人応募いただき、せっかくなので採用プロセスの相談に乗ったりもしていたのですが、この相談で感じたことは、ほとんどの人が言った準備をしないんだなということです。
時間的な拘束などあるのかもしれませんが、就職って割と大きいことで優先度の高いことだと思っています。その準備をしっかりする人が意外に少ない。しかも、何を聞かれるのか?何を準備したらいいかが明確なのにも関わらずです。
これがどういうことかと言うと、きちんと準備をしていればけっこうな確率で応募している集団の中で目立てるということだと思います。
ぜひ、これから就活を考えている方は準備をしっかりして望んでください。
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