これまで中高の義務教育>大学の授業・独学>留学>社会人になってからの勉強と英語を学び続けてきました。
その中で、最近勉強のコツのようなものが分かって来たので、年の終わりの振り返りの一貫として、これまでの英語学習の振り返りをしつつ、誰かのためになればと思いまとめてみることにしました。
勉強方法ですので個人差はあります。また、基本的に自論ベースとなりますが、読者の方の英語学習における一助となるといいなと思いつつ、色んな意見が聞きたいこともあり残すことにしました。
- 目的
- 中学時代:ひたすらアウトプット
- 高校時代:基本文法 + 単語 > 英作文のサイクル
- 大学時代:留学前 – ひたすら試験問題を解く
- 留学後:シャドウイング + 定型文の暗記と使い回し
- 社会人時代:社会人初期 – テスト対策
- Atlassian Summitに向けて:ディクテーション・シャドウイング中心
- Atlassian Summit直前:話す予定の文章を作成 > 覚えるまで練習
- Atlassian Summit後:想定される説明・質問を考え出し英文を作り込む > 覚えるまで練習する
- 2018年末時点:英語学習休止中
- 社内英語勉強会を始めるまで:再開する時は実践ベースで
- 社内英語勉強会を始めて:テーマを決めて、自分の意見をまとめてくる
- ニュージーランドにて
- まとめ
目的
- 英語学習を通じた人生における勉強方法の振り返り
- 得た知見の共有
- (もらえたら)コメント
中学時代:ひたすらアウトプット
ここが人生における学習力のピークだったと思います。笑
(※追記:2020年4月以降は現在が学習力のピークになりました。)
学んだことはなんでも楽しく習得していく力がありました。
英語においても基本的に分からないということはなくありませんでした。
当時の勉強方法は、特に以下でした。
- ひたすら問題を解きまくる
- 単語テストを受けまくる
この時は特に勉強方法を意識していませんでしたが、文法だけはしっかりマスターしていたのを覚えています。(3単元のsとか、過去完了形とか)
また、授業で出てくる英語の歌はひたすら楽しくて覚えてました。
高校時代:基本文法 + 単語 > 英作文のサイクル
全国でもそこそこ名の通った県1の高校に進学し、部活と応援団と遊びに明け暮れた結果、3年間ほとんど鉛筆を持たない生活を送りました。
実際受験勉強というものをきちんと始めたのは10月くらいからだったと思います。
試験順位も400人中390番台を取ったりと、優秀すぎる同級生達との大きな差を感じた日々でした。(後悔は全くしていませんが)
しかし、何故か英語だけは高校総体が終わると同時にコツコツ勉強したおかげか、センター試験で9割前後は取れるくらいをキープしていました。
当時の勉強方法は、以下でした。
- 英語の先生と交換日記の如く、英作文・英文の翻訳の添削をしてもらう。
- 単語帳を制覇していく(毎日少しずつ単語帳中の覚えている単語を増やしていくかつ忘れないようにする)
この時は、特に読解力と英作文を書く力に注力していました。
読解で基本文法に慣れ、英作文が書けることでより読解が強くなるだろうという自論のもと進めていました。単語については、かのエビングハウスの忘却曲線に習って、次の10単語に進むにはそれまで習得した単語を全部読み上げ確認してから進めていくという方法を取っていました。
また、アルクの出しているキクタンを利用し、単語の正しい読み方通りにリズムに合わせて単語を読むことを意識していました。
(単語帳が終わる頃には、単語帳を100回ぐらい声に出して読むことになります。)
大学時代:留学前 – ひたすら試験問題を解く
留学を決めるまでの3年半くらいは英語から全く離れていましたが、3年後期になって英語・スペイン語の勉強に取りかかりました。当時スペインにいく前(4年前期)のTOEICの点数は660点、スペイン語はスペイン語検定(西検)5級レベルとどちらも全く話せない状態で留学に飛び込みました。
留学までは、TOEIC・西検に特化した勉強をしており、ひたすら試験問題を解く方法で勉強していました。今思えば、この勉強(方法)は非常につまらなかったです。また、特に記憶に残っていないことからもあまりいい勉強とは言えなかったのではないかと思います。
留学後:シャドウイング + 定型文の暗記と使い回し
留学後は、ひたすら友人といる時間を増やして、会話するようにしていました。
「聞いてて何を言われているのか分からない・どう聞いていいか分からない状態」が英語でもスペイン語でも3ヶ月くらい続き非常にメンタル的にキツかったです。
一つハードルを超えたなと思ったきっかけは、サンティアゴ巡礼に行ったことでした。
サンティアゴ巡礼とはヨーロッパ各地から「歩き・馬・自転車」のいずれかでサンティアゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼活動です。道中、たくさんの教会に寄りスタンプを集めながら100km以上の距離を移動する必要があります。
私の場合は3日間で120kmを歩ききったわけですが、歩きながらひたすら英語のシャドウイングを実施するということをしました。母親に英語の教材を日本から複数送ってもらい、教材付属の音源をプレーヤーで流しながらひたすらぶつぶつ復唱しつつ歩くというスタイルです。
ポイントは、既に英文を理解していること、自分が復唱している英語で何を言っているか分かることです。
特に良かった教材:英会話ペラペラビジネス100
時間にして、恐らく24時間くらいは誰とも話さず英語のシャドウイングを繰り返したわけですが、この3日を通して旅行から帰ると自分のリスニング力がかなり上がっていること、スピーキング力がかなり上がっていることを実感しました。
ここでのポイントは、要は、英文を暗唱するくらい覚えたことだと思っています。
実は、人々が日常生活で使う言語は2000語程度と言われています。また、使われる表現の数も対した量ではないのです。実際日本語でもそうだと思います。
主要な文章としては、以下のようなものが多いのではないでしょうか?
- 挨拶、良し悪し、大小、多い少ない
- 〜だと思う
- 〜する
- 〜と言う
- 〜したい
- 〜が好きだ
- 〜が嫌いだ
- 〜がいい
- 〜が悪い
- 〜に行く
上記の他にも2,30の文章を使い回すだけで、ある程度日常会話というものは成立してしまいます。
私の場合は、1つの教材で約100の上記のような文章を復唱し暗記することで、友人とのコミュニケーションを成立させることに成功しました。
ある程度何を言おうとしているかが分かってくると、分からないことは、覚えた表現・単語内で言い換えるなどして質問・説明していけば会話ができていきます。
また、面白いことにスペイン語の授業も上記の論理で授業が作られていることが見え、覚えるべき文章を覚えることで習得のスピードが上がりました。
留学終了時点での心残りとしては、ネイティブレベルでの英語が聞けないこと(私の会話の相手は、第2言語としての英語を話す欧州人が多かったため)、また、覚えた範囲での表現でしか会話ができないことでした(語彙力のなさ)。
つまり、状態としては、英語の会話はまあまあ出来るが、ビジネスなどの込み入った話やネイティブとの会話はうまくできない状態でした。
社会人時代:社会人初期 – テスト対策
社会人になり、妻との会話以外は英語を使う機会はめっきりなくなりました。
また、しばらくは技術習得に力を入れており、ほとんど勉強する暇もなかったです。
そんな中、2017年に受けたTOEICの点数は685点。
一般的に730点くらいを越えるとまあまあ英語を話せるレベルと言われてますが、個人的には英語でコミュニケーションを取れる力とTOEICの点数はあまり相関がなさそうという印象を受けました。
直前の勉強方法は、TOEIC 対策に書いている通りです。大学時代のデジャヴのようにやはり楽しい勉強ではありませんでした。個人的には、勉強の結果TOEICの点数が取れる奴にしかならない勉強方法というのが一番モチベーションが上がらない理由でした。
Atlassian Summitに向けて:ディクテーション・シャドウイング中心
さて、その後前職でバルセロナで開催されるAtlassian Summit(2018年)に行かせていただく機会をもらい、再度英語熱が上がりました。
英語の勉強の再開にあたって、これまでの振り返りを行ったのですが、自分に一番合っていた方法、つまり一番英語力上がったという成功体験が強かったのがシャドウイングでした。
また、この頃から勉強における習得には、大量のインプット後に情報を使う機会をたくさん作ること(アウトプットの量を増やす)が一番早い習得に繋がることを感じ初めていたことからアウトプットベースの勉強方法を探しました。
結果にコミットするプライベートレッスンも検討したのですが、そこそこの投資金を要するため、アルクの1000時間マラソンを選択しました。
アルクの1000時間ヒアリングマラソンは、その名の通り1000時間英語を勉強しようぜ!そしたら、できるようになるぜ!的な教材です。
私が利用前にいいと感じた部分は、以下の点です。
- 教材の英語のスピードを調整できる。(0.5倍〜2倍まで調整できます)
- ディクテーション問題がついている。(ディクテーション:聞き取った英語をそのまま書き出すことです)
- 読まれる英語のスクリプトが完全に用意されている
特に英語のスピードが調整できる点が非常に良かったです。
私の場合は2倍速で聞く練習、2倍速で読む練習を毎朝1時間やりつつ進めていくという方法を実施していました。出勤中は、駅まで教材を聞きながらシャドウイングもしました。
また、ディクテーションをすることで聞きづらい英語に気づくとともに、自分がそれを発音できるようになることで苦手な音もなくしていきました。
まとめると基本的なプロセスは以下のような感じです。
- 英語を聞く
- ディクテーションしてみる
- 聞こえない場合は、速度を遅くして聞く
- 文脈などから推測しつつディクテーションする
- 分からなければ答えを見る
- アハ体験をする
- 自分でも発音してみる
- 数日後またディクテーションしてみる
- 2倍速でシャドウイングできるようになるまで繰り返してみる
- 文章を暗唱してみる
これを2、3ヶ月続けた結果、以前にも増したスピードで英語力が上がっていくのを実感しました。ここまで来ると、英語の勉強はとてもシンプルに思えてきます。
何故なら、上記の方法を回せば回すほどどんどん英語力が伸びていくからです。
純粋に続けさえすれば習得していけます。(実はこれが一番難しいみたいですが)
Atlassian Summit直前:話す予定の文章を作成 > 覚えるまで練習
さて、Atlassian Summit直前です。ある程度聞けるようになりました。ある程度会話できるようになりました。
しかし、説明しなければならないことを簡潔に短い時間で説明できません。
そのために、1分程度で読める英語の文章を作成し、覚えてしまうことにしました。(シャドウイングも結局は暗記していたので)
綺麗な英語の文章を作り、また想定質問の英語とその答えも準備しておきました。
それらを自分の言葉にできるまで、念仏のように唱え(毎回言い方は変わります)ることでAtlassian Summitでも特に臆することなくコミュニケーションを取ることができました。
最高のプレゼンテーションも最高の準備から生まれていること、めちゃくちゃ想定外な質問がされることはないため準備することで対応できてしまうのがここでのポイントだと思います。また、自分のものにすることで、今後の英会話でも利用できるようになります。
Atlassian Summit後:想定される説明・質問を考え出し英文を作り込む > 覚えるまで練習する
Atlassian Summit後、海外への移住を考えていることもあり、英語の面接をいくつか受けてみることにしました。
ここでは、Atlassian Summitの経験も生かし、自分が何ができる人間なのか、相手に何を提供できるか、相手への質問、企業分析などを全て英語で出来るよう作り込み練習しました。
特に技術的なことや自分の体験を簡潔に論理的に相手のニーズに応えた形で答えることが必要な面接対策は非常に英語の練習として有意義なものでした。
最終的に転職することはしませんでしたが、日本と異なる文化の企業が何を求め、どういった点に注目しているかや自分の考え方・スキル自体の当時の需要を確認できたのは非常に良かったです。また、自分の英語力・ハードスキル・ソフトスキル共に自信を持つことができました。
2018年末時点:英語学習休止中
2018/11/18のTOEICを最後に英語学習は休止していました。
最終的な結果は905点でした。久しぶりのTOEICであり英語学習にも間が空いていたため、前日に模試とその復習を2回実施しました。
この時のTOEIC試験と準備の勉強で感じたことは、TOEICの問題もしっかりと必要な英単語・表現が使われているということです。
私も前までTOEICをバカにしていましたが、ハイコンテクストな英語も文脈を捉えなければ答えれられない問題を絶妙に採用していたりして、そういう意味できちんと読む力・聴く力が計測されるように設計されているんだなということに気づけました。
面白いのが、部分だけ切り取るとそんな答えあるか?という解答なんですが、実際の生活でそういう会話がよくあるということです。そして、問題にだけ集中しているとそこに引っかかる人が多いということが複数人と勉強していて分かりました。
実際、読む力・聴く力が上がると、より会話はできるようになると実感ベースで得ています。合わせて話す練習もないとダメですが。
TOEICの世界はこういう世界だからとか問題読まずに解く方法などテクニカルに解く方法もありますが(こういうことをし出すのが資格大好き日本人の悪いところだと思ってます。笑)、読む力・スピードを適当に成長できれば、きちんと点数に表れる試験だという見方に変わったのが大きな収穫でした(すごく当たり前のことですが)。
社内英語勉強会を始めるまで:再開する時は実践ベースで
上記以降、前職の社内で英語勉強コミュニティを発足させるまでは、誰かと実践ベースで学ぶ機会を作りたいとは考えていました。シャドウイングやディクテーションも続けるつもりでしたが、誰かととしたい理由は、言語は1人で使うものではなく2人以上でした方が習得が早いからです。
言語以外でも勉強全般で言えることだと思います。
特に座学というよりは、いかに英語で会話できるようになるか・説明できるようになるかに注力したいため、ディスカッションやプレゼン練習のような形でできれば非常にいいなと思っていました。もし、社内でやるとしたら「もうこれで英語に挫折しない:赤羽雄二」で紹介されているグループ学習の方法がいいのではと思っています。
悲しいことに言葉は忘れてしまうので、うまく使う場を作っていこうとしてました。
一番いいのは、しばらく海外に飛ぶことですが、この時はすぐに動けなかったので。。
社内英語勉強会を始めて:テーマを決めて、自分の意見をまとめてくる
実は、上記までの内容は前職で社内向けに作成したもので、社員で英語を一緒に勉強してくれる人を募るために書いたものでした。
前職の会社が海外企業をパートナーに持つ会社であり、英語に強い人材を増やすことが課題であったこともあり、自分の学習ついでに社員を巻き込んでみることにしたのです。
記事を書いて、一緒に英語を話す時間を作るメンバーを募集した所、4名集まってくれました。しばらくは、テーマとなる記事を決めて、記事を決める人をメンバー内で回し、記事に対して思ったことを英文にしてきて全員の前で読む。他のメンバーはそれに対して質問をするというものでした。
途中から、社長がこの勉強会を評価してくれ、社長の知り合いのビジネス英語コーチを会社が契約してくれることになり、英語コーチ主導のクラスが始まりました。
私は個人的にも彼女のクラスを受けていて、マーケティングの勉強をしながら英語を学べたりするので、とても良かったです。
特に、コーチング形式で自分の頭で考えながら、英語を学んでいくことが出来るので使える英語がより洗練されたと思います。
ニュージーランドにて
5年間エンジニアをした後、ニュージーランドにワーホリで現在入っています。
Kiwiの英語は特に早いので、未だにあまりついていけてないですが、就活を始め、再び困難じゃ受かるなんて夢のまた夢だと気づき、これまでの経験を棚卸して、片っ端から自分についての説明を英語で書き出しました。
また、想定質問も考えられるだけ作り、ランダムにリストから質問をピックアップして答えてみるということをして練習しました。
字幕付きの英語の動画を見る機会を増やし、英語で何を言っているか?を聞き取れるよう練習したり、自分の英語が聞き取り可能なものなのかを確認するために、Google翻訳に向かって、面接で答える英語の内容を音声入力するなんてこともしました。
まだまだですが、だいぶ聞けるように・話せるようになっているなーと感じます。
まとめ
ここまで読んでくださった方、どう感じたでしょうか?また、どの勉強が合ってそうですか?
私はあまり頭が良くないようで、もがき苦しみながら色々試してきたように思います。
間違いなく言えることは、言語学習は群を抜いて泥臭い学習だと言うことです。
私の短い人生経験上では、大抵の人はすぐに習得できるほど頭は良くなく、また、これを続ければいいと分かりつつも、それを続けられる程の根気とモチベーションはありません。笑
それは、数年間英語学習をしているはずの日本で、未だにこれだけ英語学習ビジネスの市場が大きいことが示していると思います。
また、生半可なモチベーションしかない時はしない方がいいと思っています。その期間中も休みなく続けられるならいいのですが、コストが非常に高いです。
出来る時にがっとしてすぐに抜け落ちていかない程度の小さな成功体験を作って、しばらく休憩。
3ヶ月続けられるくらいのモチベーションを保てる中くらいの目標を作って再開とかが良さそうです。
また、恥をかけるかはかなり大きなポイントだと思います。恥を気にしているとそれだけアウトプットが減るからです。
恥を捨てて、かつしばらく続けれるモチベーションがある方はぜひ声かけてください。
私も恥をかきながらぜひ一緒に英語学習の場を持てればと思います。
以上、読んでくださりありがとうございました。
まだまだ人生長いので、英語学習に関して今後大きく覆る考えもあるかもしれませんが、何かコメントありましたらコメントいただけると嬉しいです。
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