セレンディピティを起こす

ここ1週間ほど毎日少しだけ、散歩をするようにしている。
平日は6時に起きるようにして、ゆる体操をした後にコーヒーを飲み、30分ほど散歩というコースだ。

数日散歩をしている中で、すれ違う人の違いに気づいた。
そして、その違いがセレンディピティを起こす秘訣の1つだと気づいた話

TOC

セレンディピティとは？
散歩で感じたこと
当たり前だけど、減っていること
自分の外の世界に意識を向けることで得られるもの
好奇心を持つことで、意識を外に向ける

セレンディピティとは？

そもそもセレンディピティと言う横文字がよく分からない人のために、wikipediaを参照してみよう。

セレンディピティ（英語: serendipity）とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

要は、予想外のラッキーだ。

予想外のことを起こすとなると、もはや矛盾してる気もするけど、この記事では、恐らくセレンディピティが起こる確率は劇的に増えるのではないか？
ということを書いておく。

散歩で感じたこと

今の日本ではあまりないかもしれないが、NZでは通りすがりの人と目が合うと挨拶がかわされることはそんなに珍しいことではない。

立ち止まって、海沿いでキレイな朝日を見ていると、同じように隣にたたずんでいるおじさんが

いい朝だね〜！

なんて話しかけてくることはよくある。
この何気ない、朝のやり取りだけど、多い日と少ない日がある。

すれ違い様のコミュニケーションが多い時と小さい時でどんなことが違うのか？

それは、自分が顔を上げて、色んなものを見ようとしているかの差だということに気づいた。

当たり前だけど、減っていること

なんだ、そんなの当たり前じゃないか！

こんな声が聞こえて来そうだけど、重要なのは、そう、当たり前のことなのに減っているってことだ。

携帯を見ながら歩いたり、考え事をしながら歩いたりと、ただ好奇心のおもむくままに歩くことが減っていたんだなーということに気がついた。

その結果、入ってくる情報は減り、当たり前のように気づくはずのことに気づきづらくなっているのである。

物理的に目は合っているのかもしれないが、考え事をしていたりする時、本人は目が合っていることを認識していない。これが問題なのである。

オープンでいるということは、周りに対する反応をする準備ができていることだと思う。つまり、自分の中の世界だけでなく、自分の外の世界にも意識が向いている状態だと思う。外の世界に意識を向けて、色んなことに気づくことが重要だと思う。

自分の外の世界に意識を向けることで得られるもの

さて、自分の外の世界に意識を向けたら何が得られるのか。
ここで登場するのがセレンディピティだ。

例えば、朝の何気ない会話から、付近でおいしいカフェの情報を手に入れたり、時には、今度一緒に飲みに行こうよ、なんてこともある。

このくらいだったらよくある話だと思うが、ここ最近のラッキー話でいくとこんなことがあった。

現在、僕も妻も無職の状態で過ごしている。
できるだけ家賃含む生活費は節約したいし、できることなら小さな仕事でもしたいと思っていた。ウェリントンに移動してきて、ホステル生活からさらに安いAirbnbでの生活を選択することとなった。

Airbnbの家に着いた時、オーナーがバタバタと家の準備をしていた。
Airbnbとは、自分の持ち家をいわばゲストハウスのような形で、有料で貸し出せるサービスで、普通は、掃除やベッドメイキングに関してはバイトを雇っている家が多い。たまに、オーナー自身も一緒に住みながら部屋を提供している場合もあり、この場合は、オーナーがベッドメイキングなどをする。

僕は、オーナーの様子から、自分は別の家に住んで、空き家を貸し出しているパターンだなと思い、オーナーに「部屋を準備するスタッフは普段雇っていないのかい？」と聞いてみた。

すると、以前はいたが、今はいないらしくちょうど募集をしているとのこと。
そんな話の流れから、良かったら2人やってみないかい？という言葉をもらった。
家賃は安くなるし、働いた時間分は家賃から差し引いて渡す。さらに一番いい部屋にいていいからということ。もちろん駐車場代も無料でいいらしい。

僕らにとっては、こんな棚ぼたはなかった。

この話のポイントは、自分の外の世界に意識を向けて、恐らく普段とは様子が違うであろうオーナーの雰囲気に気づいたことだ。これによって、セレンディピティが起こったのである。